活動報告

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徳島国際ワークキャンプに参加しました

2019年8月11日(日)~13日(火)にかけて徳島県徳島市へ行き、市内を流れる新町川で運航されている遊覧船の運営のお手伝いをしました。今回の活動は、国内外の国際ワークキャンプの仲介や企画をしているNPO法人NICEが企画したプログラムで、本学からは4年連続の参加となります。徳島では8月12日(月)~15日(木)にかけて阿波踊りが予定されていて(※)、観光客が多くなる時期に合わせての参加となりました。本学のボランティア・市民活動センターV-station(以下、V-station)からは7名が参加しました。

この活動は、「徳島をもっと元気にする活動に貢献する」「参加ボランティア全員でチームビルディングを図る」「自分の知らない地域・仕事・文化を知り、視野を広げる」という意図で企画されています。現地では、新町川での遊覧船運営のお手伝い、新町川の清掃、市中心部に植えてある花壇(花ロード)の水やりを行いました。

NPO法人NICEは、V-station以外に海外からもボランティアを受け入れています。

また、NICE以外に複数の団体がこのプログラムの運営に関わっています。現地でのボランティアの受け入れは「NPO法人 びざん大学」の方が行ってくれました。そのびざん大学を通じて、遊覧船を運営している「NPO法人 新町川を守る会」の活動に参加させていただきました。

 

活動初日にはボランティアメンバーと地域の方々の全員での交流会が開かれました。アジア圏や欧米などからの参加者と楽しい時間を共有する、国際色豊かな場となりました。

 

現地で受け入れをしてくれた「NPO法人 びざん大学」は、「まちでまなび、まちであそぶ。」をコンセプトに徳島のまちづくりに携わっている団体です。徳島をもっと元気にしたいという思いの下、「街そのものがキャンパス」とし、徳島のまちを舞台に学ぶことを通して色々な仲間との出会いを楽しめる場づくりを行っています。

初日のオリエンテーションの時に、びざん大学の方から直接お話を聞く機会がありました。

 

「誰かがする必要がありお金がつくものは行政や民間がする。しかし、誰かがする必要があるものの行政などの枠組みから漏れてしまったことを、僕たちボランティアが行っている。」

「徳島へ国内外からボランティアが来てくれるが、それにより活動が増えた。活動が増えたことで、そこから更なる徳島のまちの活性化へ繋がってきている。」

 

その方から伺ったお話はどれも印象的で、本気で徳島を元気にしようという熱い気持ちをひしひしと感じました。地域の方から生の話を聞けたのは貴重な時間でした。

 

現地でお手伝いをした新町川の遊覧船ですが、この運営は全てボランティアにより成り立っています。「市民の汚した川は市民の手できれいに再生しよう!」という意の下集まった有志の方々で発足された「NPO法人 新町川を守る会」が運営しています。遊覧船運営以外にも、清掃や水際コンサートを開催したりと、徳島の魅力的なまちづくりを「川」という切り口から行っています。

 

今回の活動への参加は、僕個人としては3年連続3回目となりました。僕が継続して参加する理由としては、一つに現地の方々との出会いがありました。先のびざん大学の方もそうですが、現地の方々の徳島に対する“熱”の量はすごいものがあります。それぞれの方がそれぞれの“熱い”思いを持っていらっしゃって、それが阿波踊りの熱気の根幹にあるのだと体感しました。その熱気に触れたい、もう一度現地の方々に会いたい。そういう思いが連続参加につながっていったと思います。現地の方々は参加した人の顔を覚えていてくれて、声をかけてくれます。これは本当に嬉しいことです。そういったこともあり、僕は毎年この活動へ参加していました。

また、阿波踊り期間中の4日間以外は、徳島も地方都市にある問題を抱えています。普段は閑散としたまちが、阿波踊りの4日間だけは様相を変える。その違いに魅せられるのかもしれません。

僕たちが参加した時間のほとんどは徳島のまちが変わった後で、普段の徳島ではありません。もっと徳島のことを知ろうと思うと、阿波踊り期間以外に徳島を訪れることも大切だと感じました。今度は、阿波踊り期間以外にも徳島を訪れてみたいです。

 

 

※2019年は台風のため、8月14日、15日の阿波踊りは中止になりました。

 

 

工学域 機械系学類 木下通理