活動報告

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授業公開講座「地域文化学」で講演を行いました

2018 年 11 月 29 日(木)に、大阪府立大学の「地域文化学」の授業で、本学のボランティア・市民活動センターV-station(以下、V-station)の副センター長・小野達也とコーディネーター・松居勇が講師を担当しました。

 

地域文化学とは、文学や歴史、環境問題や社会問題、教育問題、地域の抱える課題など、「地域文化」を広く捉え、それらを学ぶことで、「総体としての地域」をさまざまな視角から考察する力を養うことを目標とする授業科目で、本日は「学生と住民がともに取り組む地域づくり」というテーマのもと授業が行われました。また、この授業は、学生だけでなく、地域の方々も受講することが可能で、一般の方と学生が1対1程度の割合での参加がありました。

 

松居の担当部分では、ボランティア活動のとらえ方やV-stationの活動事例などをお話ししました。

ボランティア活動は、周りから見るとなんとなく崇高な活動と見られる傾向にあります。たしかに、ボランティア活動には「自主性・社会性・無償性」といった特徴があります。しかし、ボランティアとは少し自分の労力を割いて、手助けをする、すなわち「一肌ぬぐ」程度の心持で取り組むイメージを持ってよい、と講演では述べました。先ほど挙げた「自主性・社会性・無償性」という堅苦しい言葉も ① 自主性…普段はしないことの中で何か新しい発見をする。 ② 社会性…知らない人と過ごし、いろんな人と付き合う力を得る。 ③ 無償性…金銭は得られないが、金銭以外の満足を得る方法を探すきっかけとなる。と言い換えることが出来ます。すなわち、ボランティア活動とは、財物ではない幸福追求に出会う可能性を秘めた行いと言えます。

 

最近の学生は忙しい、とよく言われますが社会に出た後のことを考えると、相対的に時間があるのは大学生である今です。我々V-station のスタッフもよくボランティア活動を「ぼらり途中下車の旅」と表現しますが、決まっていた行き先に向かう列車から少し途中下車をするように、大学の研究やアルバイト、友人との遊びなどのこれまで考えられてきた時間の使い方ではなく、ボランティアという新たな時間の使い方をしてみませんか。

何かの折にふと知らない世界へ行きたい、何か変わったことをしてみたい、そんなふうに考えたなら、ぜひ気軽にV-stationに立ち寄ってみてください。

 

学生だけでなく地域の方々も、身の回りで改善に取り組みたいことがあったり、何か活動をしたいけれど手段に困っていたりしたらぜひ V-station へご相談ください。お待ちしています。

 

文:現代システム科学域マネジメント類 野田蛍太

参考リンク:授業公開講座「地域文化学」での講演のお知らせ