2019年9月23日(月)に、私たちHIRO-UNI5（ヒロユニファイブ）の学生メンバーが企画したイベント「恋活＆友活 in 泉北〜ニュータウンに隠れた青い鳥の秘密〜」を行いました。今回の活動は、若者の流出が地域課題となっている泉北地域の街おこしを目的としたイベントで、南海電気鉄道株式会社（以下、南海電鉄）や泉北高速鉄道株式会社、本学の謎解きサークルENIGMAなどのご協力により実現したものです。本学のボランティア・市民活動センターV-station（以下、V-station）からは12名が参加しました。

HIRO-UNI5とは、南海電鉄、泉北周辺の5つの大学（本学、大阪大谷大学、帝塚山学院大学、プール学院大学・プール学院大学短期大学部、桃山学院大学）、堺市で構成されている産学官連携事業で、「泉ヶ丘を中心とした泉北ニュータウンの活性化」を大きな目的としたものです。本学のチームでは、泉北地域の若者流出という課題に取り組むため、若者をターゲットにしたイベントを企画したいと考えておりました。半年以上ミーティングを重ね、意見を出し合った結果、この「恋活＆友活 in 泉北〜ニュータウンに隠れた青い鳥の秘密〜」というイベントを開催することができました。

このイベントは、20代の男女を対象に、泉北地域で謎解きなどのゲームを通して交流し、恋人や友達をつくってもらうことで、泉北地域の魅力を知り、出会いの場として愛着を持ってもらうことを目的としています。

イベントには、男女合わせて28名の方々が参加してくださいました。まず、参加者の方々には南海なんば駅に集合してもらい、そこから泉北ライナーという列車の１両を貸し切って、泉ヶ丘に来ていただきました。泉北ライナーという普段あまり利用しない列車に乗車することで、参加者の皆様に特別感を味わっていただくとともに、泉北地域は交通の便が良いということを感じていただけたと思います。

そして、泉ヶ丘では自己紹介ゲームやイントロクイズをしてもらい、4人１組のグループで泉北地域をめぐる謎解きを楽しんでもらいました。私たち企画メンバーも事前にこの謎解きを解いてみたのですが、かなり難しく時間内に解けるグループがいないのではと少々不安でした。しかし、ほとんどのグループが時間内に謎解きをクリアできていたので、安心しました。謎解きを終えると、最後はスイーツパーティーを行い、イベントは終了しました。参加者の皆様からは、「楽しかった」や「また参加したい」など、多くの喜びの声をいただき、企画した側としては本当に嬉しかったです。

このHIRO-UNI5の活動にV-stationが参加してからもうすぐ2年が経とうとしています。私も当初から参加しているメンバーの1人なのですが、私がこの活動に継続して参加する理由としては、共通の目的意識を持って他の学生メンバーや南海電鉄の皆さんとイベントを一から企画していくことに非常にやりがいを感じるからです。もちろん、イベントが成立するまでの過程では、大変だったことも数多くありました。しかしながら、そこから学ぶ部分もたくさんありましたし、こうした苦労があったからこそ、イベントをやり遂げることができ、参加者の皆様にも喜んでいただくことができたと思います。今回の活動で得た達成感は非常に大きく、自分自身を成長させてくれるものとなりました。

泉北地域には他にも多くの課題があります。しかし、それ以上にとても魅力あふれる街だと私は思っています。私はこの活動を行うまで、泉北についてほとんど何も知りませんでしたが、泉北の地域課題に向き合い、実際に訪れているうちに泉北の魅力に気づき、泉北という街が好きになりました。今回の活動やこれからの活動によって、泉北の魅力をより多くの方々に発信し、地域課題解決のお手伝いができればと思います。

現代システム科学域　環境システム学類　高枝創