活動報告

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3.11さかい灯りの花広場2019が開催されました

2019年3月11日(月)に、「3.11さかい灯りの花広場『微力だけど無力じゃない』明日へつながれ祈望のライブ2019」が、堺市市民交流広場にて開催されました。

 

この催しは、「東北から遠く離れた堺でも、震災を風化させないようにしよう、自分たちに何かできることはないか」という思いから始まり、2012年から毎年3月11日に開催しています。今年で8回目を迎えました。

 

この催しでは音楽を通して復興を祈る「祈望のライブ」、堺市内の小中学生が作成したキャンドルを並べ哀悼の意を表す「祈望のキャンドル」、東北支援を行う団体が東北に関連する商品を販売する「祈望のマーケット」などが行われ、堺市民ボランティア・府大生を中心に町ぐるみで沢山の方々が携わっています。大阪府立大学からは6人の学生が参加し、岩手県大船渡市から仕入れた海鮮を使用した屋台の出店、総合司会、キャンドルの設営、片付けなどのボランティアを行いました。

 

私は震災から1年後に宮城県を訪れ、そこから時々ボランティア活動に行くようになりました。あまりの被害の大きさ、被災された方の苦しみ悲しみの深さに、一人のボランティアとして何もできない無力さでいっぱいでした。

そんな中で出会ったある地元の方が、思い出すこともつらい中、震災当時の経験を教えてくださいました。そして最後に「これ以上、災害で苦しむ人を増やしたくないから。あなたが今ここで見たこと感じたことを忘れず、周りの人に伝えていって欲しい。」と話してくださいました。それをきっかけに、私は大阪に帰っても自分にできることをしようと思い、毎年行われる灯りの花広場や堺市内の地域防災の活動に携わっています。

 

この催しは東北へ思いを馳せる方が集まり、毎年このような形で続いています。一人一人の力は本当に微力ですが「微力だけど無力じゃないな 」と改めて感じています。

 

震災から8年が経ち、私の周りの同世代には、似たような思いを持って活動をする学生は数少なくなっています。来年も卒業してからも何かの形でこの催しには関わり続けていきたいです。

 

大阪府立大学 地域保健学域 総合リハビリテーション学類  竹村千秋