活動報告

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愛媛県宇和島市でみかんボランティアプロジェクトを行いました

2019年2月26日(火)~28日(木)にかけて、愛媛県宇和島市吉田町へ行き、みかん農家さんのお手伝いを行いました。吉田町は全国有数のみかんの産地として有名です。しかし、昨年2018年の7月にあった西日本豪雨のため、2,000ヶ所以上で土砂災害が発生しました。それにより農道や資材・収穫物運搬用モノレールの寸断、散水用のスプリンクラーの損傷などの被害を受けました。復旧は進んではいますが、みかん農家は住宅や園地の復旧作業に追われ、みかん園の十分な管理までは難しい状況です。そのため、昨年8月よりJAえひめ南・みかんボランティアセンターが「みかんボランティア」を募集し、受け入れてきました。今回ボランティア・市民活動センターV-stationからは、5名の学生が参加しました。

 

1日目は、みかんやポンカンなどの収穫作業を行いました。木にたくさん実っているみかんをハサミで切り取り、1つ1つカゴに入れて運搬するという流れで作業しました。慣れないうちは切り方に戸惑ったりと思うように作業が進みませんでしたが、農家の方にアドバイスを受けながら作業を続けていると徐々にコツを掴めるようになり、スムーズに収穫できるようになりました。休憩時間には自分達で収穫したみかんを頂きました。とても瑞々しく甘くておいしかったです!
作業後には現地のボランティアコーディネーターさんがごはんに連れていって下さいました。オススメの料理を全員に行き渡るように注文までして下さり、愛媛の地元の味を堪能できました。

2日目は、1日目とはまた違う農家さんのもとで、豪雨災害の復旧作業を行いました。土砂崩れで斜面状になってしまった段々畑を元の状態に再生するため、斜面を削って土嚢袋に土砂を詰めて積み上げて行くという作業でした。現地の方たちと府大生で力を合わせて、段々畑をつくることができました。作業を進めつつ豪雨の被害についてもお話を伺いながら、改めて自然災害の恐ろしさを感じました。この日も農家さんのご厚意でみかんやみかんジュースを頂き、さらにお土産用のみかんまで頂きました。作業終了後には感謝の言葉もたくさん頂き、ボランティアに来てよかったと感じたとともに、私たちのような学生でも力になれることがあるんだと実感することができました。

3日目は、私たちが滞在中に使わせていただいた部屋の撤去作業を行いました。この部屋はみかんボランティアを行う人たちのために用意されたものですが、この日をもって契約終了ということで家具の搬出や清掃等の作業を行いました。部屋の中にはこれまでみかんボランティアに関わった様々な人のメッセージボードもあり、私たちを含め多くの人々が多方面から今回の豪雨災害に関連したボランティアに来られていることを知りました。

 

今回のボランティアでは、みかんの収穫から段々畑作りまで幅広い活動を行うことができました。いずれも大阪ではなかなか経験することのできない貴重な経験だったと思います。また、ボランティア時間外には宇和島の美しい景色に触れたり美味しいものを食べたりと、旅行的な要素も楽しむことができました。年間を通してまだまだ作業があるということなので、今後も継続的に愛媛へのボランティアツアーを実施し、恒例の企画にできたらいいなと思います。

最後に、今回のボランティアツアーを行うにあたりお世話になった現地のボランティアコーディネーターの方々に感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました!

 

現代システム科学域 環境システム学類 奥村諒一郎