活動報告

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さかいボランティア・市民活動フェスティバル2018が開催されました

さかいボランティア・市民活動フェスティバル2018

2018年10月27日(土)に、堺市総合福祉会館にて「さかいボランティア・市民活動フェスティバル2018」が行われました。このイベントは、堺市で活動するボランティア・市民活動団体が一同に会する祭典で、堺市社会福祉協議会が主催しています。本学のボランティア・市民活動センターV-station(以下、V-station)は共催として関わっており、当日はテーマ別討論会「ボランティア活動をささえるモチベーションってなんだろう」を、7名の学生を中心に企画・担当しました。

 

この企画は、出展者の方々にとっては、「活動の原点の見直し」の機会になるように、学生にとっては、地域の多様な活動を出展者の方々がどのような思いで取り組んでいらっしゃるのかを知る機会になるように、との意図が込められています。

また、内容にも工夫を凝らし、討論会当日の午前中に会場中を学生たちが練り歩いて、「活動をささえるモチベーション」に関するインタビューを行い、その結果を午後の討論会の題材にしました。

 

午前中に行ったインタビューの質問内容は以下の二つ。

(Q1)ボランティア活動自体にしんどさを感じたことはありますか?

(Q2)「はい」と答えた方→どう乗り越えましたか?

「いいえ」と答えた方→続けている理由はなんですか?

 

インタビューでは、総勢34組の方にお答えしていただきました。結果は、(Q1)は「はい」と「いいえ」がちょうど半々でした。(Q2)に関しては、一番大きかった理由が「楽しさ」でした。他にも、「周りの人からの支え」「出会い」「健康のため」など、本当に様々な意見をいただきました。

 

午後の討論会では、堺市内を中心に活動しているNPO法人SEINの宝楽陸寛さんに進行役をお願いし、インタビュー結果を受けて「モチベーションを保つために何が大切か?」という視点で討論会のテーマに迫りました。

限られた時間の中でテーマの核心にどれほど迫れたかは分かりませんが、話し合いの結果として出た結論は、「『やりたいこと』『求められること』『できること』の3つのバランスが大事で、その3つの重なりを忘れないこと」でした。

その時々で周囲の状況や自らの置かれた立場・心理状態も変わってくるとは思うのですが、何れにしても大切なのは、その時の自分に合ったものを正直にしていくことなのではないかと、個人的には思いました。

 

V-stationには、これからボランティアを始めようとしているけどなかなか一歩を踏み出せない人や、ボランティアをすることに疲れてしまう人も中にはいます。V-stationがただ単にボランティアを紹介するだけではなく、そんな人たちの横にそっと寄り添い、「一人じゃない」とほっと安心できるような場にもなっていけたらいいな、と改めて感じた一日でした。

 

文:木下通理(工学域機械系学類2年)

参考リンク:堺市社会福祉協議会「第66回堺市社会福祉大会及びさかいボランティア・市民活動フェスティバル2018を開催」